五泉ニットフェス2020|横正機業場のご案内

GOSEN KNIT FES 2020が 2020年2月8日(金)~2月10日(日)に行われます。

このページでは、わたしたち横正機業場の実施内容についてお知らせ致します。

 

最初に・・・

ニットフェスの期間は2/8~2/10ですが、
私たちが参加するのは、2/8と2/10の2日間です。

それぞれの日で内容が違いますので、
本ページの内容を読み、
お間違えないようお願いします。

 

あと、わたしたちは織物工場です。
ニット(編み物)の工場ではありません。

もし、「織り」と「編み」どう違うの???
という方は、五泉シルクの未来学校を一度受講ください!

 

まず、今年のニットフェスのテーマから!

5回目の開催となる今回のテーマは、「FUN & FAN」!!
大人も子どもも”楽しく”ニットに触れてもらい、
五泉ニットの“ファン”になってもらえるイベントに!

とのことです。

私たちは織物なので、ニットではないですが、今回のテーマ「ファン」ということで何をしようか?と考えました。

 

何がファンなのだろうか?

工場見学では熱い思いを伝えることができます。ただ参加3年目を迎え、新しい伝え方にもチャレンジしてみたいと思っています。

最初は染体験などでシルクの何かモノを作って持って帰って頂こうか、と安直に考えていました。自分で作る喜び、シルクにふれる喜びを体験していただきたい。工場見学では伝えれない、五泉シルクの美しさを感じて頂きたい、と思っていたからです。

しかし、それは本当にFUNなのか、

FANになってもらえるのか。。。

 

そう考えた時に、どうもしっくり来ません。もちろん、体験頂いた方ひとりひとりの心には残るかもしれません。

 

でも、それらが未来に繋がっていくイメージが湧きませんでした。なぜなら「染める」という点に私たちが熱量を込めづらいからです。

 

私たちの考えるファンには、何と表現してよいかわかりませんが、まず私たち側のもっと強烈なメッセージ(思い)がなければだめだな、と思っています。工場という私たちのホームに来て頂く以上、ただ染体験しました、はい終わり、をしたいわけではないのです。

 

招く側の私たちが本当にしたいことをしなければならない。

 

そこで、思い浮かんだのが暖簾(のれん)です。

3年前、「日本のチカラ」という全国放送のドキュメンタリーで当社を特集頂いた時、咲花温泉の佐取館と一水荘にシルクの暖簾をつくり、かけさせて頂きました。

五泉シルクの上質さ、優雅さがひと目で感じられ、独特のオーラを放ちます。いつかは咲花温泉や五泉のまちをシルク暖簾で溢れさせたい、と夢を頂いています。

そう考えていたら「一つの暖簾を皆で染めてつくってみたい」と沸々と心の底から思ってきました。

しかも何かシンボルとなりえるようなすごいものをみんなで作れないか!と。

「染める」にしても、個々人で完結するのではなく、何か共通のゴールを皆で目指し、紡ぎたかったのです。

 

そして、私たちの伝えたい事は何か。

それは常々思っていることがあります。

五泉のシルクは、世界トップクラスの上質なシルクである!

と感じとっていただきたい。

 

それをどう感じて頂いたらよいのか。

口でいうのは簡単です。

ただ、生地だけでは伝わりづらい、

やはりモノという形になって見れたり触れることで捉え方が変わる、はずだと。

 

つまり、五泉な上質なシルク生地のチカラを借りて、染の素人同然の方々が参加しても、出来上がったものはなんとも美しい!暖簾、というようなことをしたい!笑

とはいえ、どうするか。
そんなことはできるのか?
と考え・・・今回の企画に至りました。

詳細は後述していきますが、
その前に社長から一言。

 

社長(兄)

ニットフェスに参加して3年目となりました。

毎年のことですが

ニットフェスでの唯一の織物工場として、どっぷり機屋(←織りやさん)の世界にひたって頂きたいと思います。

 

工場見学は、1回あたり10名の予約制とさせていただきます。

60分~90分程度の時間をかけ、しっかり説明し、しっかり感じていただきたいからです。

 

2/8は新企画。
どうなるか分かりませんが、私たちはいつもフロンティアスピリッツで未知なことにチャレンジします!

ぜひ楽しみにしてください。

 

2/8 新企画:みなで桜のれんを染めよう!

やりたいことは整理できました。
何かシンボリックとなるような美しい暖簾を作りたい!しかも、参加するひとがほとんど素人同然というなかで。さて、どうするか。。。

専務(弟)

クリエイティブな機屋を目指す!!
そう掲げている以上、ここからが問われます。

 

考え抜いた結果・・・・

 

まずは・・・手描き染めkiyoの中村清子さん、植物染め浜五の星名康弘さんのチカラを借りるということ!笑。

一人で悶々として仕方ありません。

そしてシンボリックなものについては、五泉を象徴する花である「桜」に目をつけました。そうだ!皆で桜の花を染めよう!

 

ただ、疑問が。。。

桜の花びらをたくさん染めて散らして美しい暖簾になるのか?

 

ここでは絽紗シルクストールでの経験を取り入れて行きたいと思います。

上質な素材を活かす際、具体的なものだけにすると、デザインに目が行ってしまい素材の質感や美しさなど本来私たちが感じてほしいところに目が行かなくなりがちです。

今回のように誰が集まるか分からない、技術も不均一、デザインも決まったものでない、という未知や偶然の塊のようなものをどう扱うか。

そこで、あえて抽象的な偶発的な作風に向けることで、未知の美しさを生むのではないか、と考えました。

 

というわけで、

桜の幹のデザインを、絽紗ストールでお世話になっている京友禅伝統工芸士の中條弘之氏にお願いし、墨色で墨流し染をしてもらうことにしました。

そもそも偶然の象徴である墨流し染を使い、まるで日本画のような骨格をもたせることで、素人が花びらを散らしていってもなんだか絵になるのではないか?と考えています(予定・・)

そして、出来上がりが未知なだけに最終的な仕上がりの面白さが生まれるのではないか???と考えています。ちょっとドキドキです。

はじめての試みですので、もしかすると失敗作になるかもしれませんが、その点がご承知頂き、チャレンジしてみたいです。

改めて今回の実施内容を整理します。

 

2月8日(土)
皆で桜暖簾を染めよう!

  • 実施時間:9:30~16:00
  • 上記時間でフリー参加
  • 参加費無料
  • 染めの先生
    手描き染kiyo 中村清子さん
    植物染め浜五 星名康弘さん
  • 出来上がった暖簾をどこにかけるか検討中(すみません、ここ大事なのに・・)
  • 事前人数把握のため、行こうかな~とお考えの方、お問合せフォームからご連絡いただけるとありがたいです。

具体的なことはまだ準備中で決まっておりません。もう少し具体的になってきたらブログでお伝えします。

さすがに暖簾に花びらちょっと染めて帰って頂くのは申し訳なさすぎるので、何か別の生地に染めて持ち帰ってもらったり、など考えています。

※申し訳ありませんが、工場としてはお休みで機織りはしておりません。

 

ちなみに以下は、咲花温泉の佐取館さんにかけさせて頂いた中村清子さん作のシルク暖簾。これは豪華2重仕立てです。

オモテ面は、黒い絽の生地に阿賀野川など自然の風景を。

 

ウラ面は、白地に五泉四華を手描き染め。

着物では二重紗などというより透ける生地を2枚仕立てにして着るオシャレがあります。その発想でのれんも二重にすることで、光の乱反射により生まれるモアレなどが生まれる独特のオーラを放つ、唯一無二の暖簾となっています。また黒が光を吸収するのでオモテから光を当てるのとウラから光を当てるので柄の出方が変わります。

 

2月10日(月) 絹織物ライブ!(工場見学のこと)

  • 10:30~ 定員10名
    13:30~ 定員10名
    15:30~ 定員10名
  • 要予約(以下のお問合せフォムから)
  • 所要時間は60分~90分程度です。

 

 

 

今回は自社ブランドもご紹介します!

今まで、工場見学では歴史や製造工程の紹介のみで、自社商品をご紹介していませんでしたが、2日間とも紹介・販売できるように致します。

ただ、工場内の一室でギャラリーのようにしておりませんので空間的に寂しい事を先にお詫び致します。

 

私たちの成果発表会です。

 

この自社ブランド(商品)たちは、この6年間に渡り取り組んできたことの、私たちの成果発表でもあります。

 

なぜなら、

わたしたちは白生地工場です。

いわゆる受注生産の工場であり、

作っているものはいわゆる素材であり、

和装の業界です。

 

メーカーとして商品企画も製造をするノウハウもなく

商品を販売する小売店舗のノウハウもなく

流通については全く知らない。

そもそも消費者と接することすらありませんでした。

 

そこから「白生地に、みらいをのせて。」のメッセージを掲げ、五泉のシルクの可能性を見出し、五泉産地の継続と発展を目標に、よく分からないながら6年間チャレンジを続け、一歩一歩前進してまいりました。

 

その歩みをお伝えしたい、のです。

そのストーリーを知ってもらうことが、何よりファンになってもらえるのではないかと信じているためです。

 

 

シルクストール「絽紗」

ブランド開始からまもなく4年目。ブランドリリースして1年たたずに日本橋三越本店1階での常設販売、ユナイテッドアローズ創業者の重松氏からの別注、昨年の東京国際映画祭で斎藤工さんにも着用いただく、など今までのストールとは一線を画す、軽やかで優美な品格あるシルクストールです。

またストールの巻き方などもお伝えできますので、気兼ねなくいらしてください。

 

「AirRO SCARF」絽紗の外国人向けギフト

外国人へのプレゼントをメインコンセプトに設計したパッケージ型の商品。
日本らしく・美しく・華やかで・持ち帰りやすくコンパクトで、とにかく軽い。そして外国人のライフスタイルにもフィットするもの。それがエアロスカーフ。

※WEBサイトは絽紗公式サイト内

 

「白を贈る」絽紗のセミオーダーギフト

着物が日常着であったころ、贈答品に白生地を贈っていました。白には物事の始まりを表したり、相手の色に染まります、という気持ちを伝える役割があったのです。その失われつつある習わしを現代風にリボーン。贈ってから相手が色を選べるセミオーダーストールのギフトに生みだしました。

※WEBサイトは絽紗公式サイト内

 

シルクのベビーウェア「しろずきんちゃん」

上質なシルクは驚くほど赤ちゃんにやさしい!産まれたばかりの赤ちゃんをやさしく・かわいく包んであげたいとの思いを詰め込んだシルクのベビーウェアブランドです。

シルクのクリーナー 「SILOK」

「白を贈る」文化を残したい。シルクを身近にしたい。

その思いから、さわるだけでほっとするようなクリーナーができました。

 

 

 

お越し頂く方へ

 

お願い事項

  • 予約制の工場見学は、出来れば開始5~10分前には来ていただきたいと思います。
  • もし遅れそう!といった場合は、別途申込者にご案内する「携帯電話」にご連絡をお願いします。(お恥かしいことに工場に電話はありません。)
  • ご連絡ない場合、定刻より5分ほど待ち、スタートする予定です。

 

専務(弟)

早めに来ていただいて、雑談しましょう。

 

 工場の場所

工場の住所はこちらです。

〒959-1825 新潟県五泉市太田1丁目10-33

本社と間違えて来られる方がいらっしゃいます。たぶん、カーナビで横正機業場と検索すると、本社が出るからだと思います。もし、ナビに出なかったらお隣にある「こばと保育園」で検索してください。

工場前の道路は決して広い道路ではありませんので気を付けてください。

 

社長(兄)

もし間違えても、本社から工場までは車で5分程度ですので、ご安心ください。あれっ?と思ったらご連絡ください。

 

工場はこんな外観です。

こんな感じの建物を探してください。
ポイントは赤い屋根の工場と、ぼろいフェンスです。

入口に、横正機業場と書いてあります。この写真は古いもので、今は立ち入り禁止みたいなことが書いてありますが、入ってきてください。

入口

 

駐車場はあります。

敷地内であればどこでも大丈夫なのですが、入り口入ってすぐ右のスペースにゆとりがありますので、その辺にとめてください。白線などはひいてありません。

 

どんな服装でくるとよいの?

とにかく、暖かい服装(コート着用など)でお願いします!!
はっきりいって工場の中は屋外に近いです。

工場の中を見られるときに糸をひっかけてしまわないように、大き目のカバンなどを持ち歩くのはあまりおすすめできません。

 

その他留意事項

  • 受付はありません。呼び鈴もありません。よって、誰も出てこなかったら「ごめんくださーい」などと呼んでください!(立て看板をだして分かるようにします)
  • トイレは和式しかありません。

 

それでは、ご参加・お申込みをお待ちしております!

 

  • 2/10工場見学希望の方(必須です)
  • 2/8桜暖簾の染に参加する方(できればご連絡お願いします)

 

オリジナルブランド

ひかりのつばさ、ひとひら、まとふ。
シルクストール「絽紗」

rosha

驚くほどやさしいシルクのベビーウェア
しろ「しろずきんちゃん」

silozukinchan