小者らしく、、少し落ち着いて何をしようとしているかを整理してみよう

あーPTJを直前に控え、なんだかドキドキ・・・期待と不安が入り混じってきました。

仕事でも何でも、新しい事にチャレンジするってのはとてもすがすがしいですよね。
結果はあとから、いづれついてくるだろう、と思うしかないのですが、
やはり商売なので目先の分かりやすい結果を気にしてしまうのは小者だからでしょう。。。
投資している分、回収モードにもっていけるのか、、、やはり起業家はすごいな!って思ってしまいます。

さて、小者は小者らしく(笑)
今一度自分たちが何をしようとしているか、整理してみることにしました。
だって、展示会で当社を知ってもらった時に、ここで伝えたいことを書いておいた方がいいからです。

目標は、五泉ににぎわいを。

その為に、産業のにぎわいを。

その為に、まずは自分たちの会社ににぎわいを(自活)

それだけなんです。
はっきり言って、元気のある企業になって、新しい人も取れるようになり
きちんと技術の継承をしていきたい、のです。
それが地方の伝統産業の工場の使命だと思っています。

ただ、その自活するという、当たり前のことが斜陽産業では難しくてですね、、、
なにせ「技術の継承」が一番なのです。
後継者が技術継承をしようと現場にはいると、新しい事まで手が回らなくなる。
後継者が新しい事ばかりし始めると、伝統が崩壊する。笑
「革新的な挑戦が伝統を守ること」という考えもあるかもしれませんが、
今までと同じ事が「しっかり継続出来ること」がまず大事と思います。
すなわち、守りと攻めがバランスよくし、相乗効果をもたらす必要があると思うのです。

そういう点でいえば、当社は兄弟で後を継ごうとしているので
守る・・・社長である兄が経営&現場で技術継承
攻める・・・私が社長と連携し、新しい柱をたてる。
なんて考えでやってきました。
その辺が社長の判断のすごいとこですよね。
だって、私が入っても過剰人員なのですから。笑
この辺は先日取材を受けた日本経済新聞の記者もいちばん関心を示していました。
これからの伝統産業を守り育てていく1つのスタイルとして。。

今回PTJという出展にたどり着きましたが、ちょっと回想してみます。
細かい経緯は忘れましたが・・・
とりあえず社長方針にのっとり薄い生地を作ってみることに。
もともと社長は薄もの生地の技術研究と実験だけはこの日?に備えしていたのです。
目的はなし、具体的な商品イメージもなし、
ただ、五泉は厚い生地が強みにしている産地なので、
おもいっきり薄くしてみよう、それがトレンドみたいだし。
というところからのスタートでした。お恥ずかしい。

生地作りは思ってた以上に結構たいへんでした。
なんせ、今までの考え方を全く変えないといけないから。
経糸のテンションだって、織り方の打ち込みに通し幅に、緯糸の選定に、、
詳しくは私は携わってませんが、試行錯誤しました。
色々課題がでて一つ一つクリアしていきました。
職人さんには本当に脱帽です。
ほんと言葉では簡単にいえますが、40~50年打ち込んできたことを
違う発想で新たに取り組むことって、っていうことだけでも本当にすごいのです。
頭が柔らかくないとできません。しかも最初はよく目的が分からないのに。。。笑

そして、生地は作ったはいいがどうしたらよいか。
昨年の7月頃、白のままでは何もできないので、染屋さんをさがしてみました。
本当に今まで白だけしかしてなくて、染屋さんも全く知りませんでした。
手当たりしだいネットで県内を探して、
染屋さんに草木染めしてもらいました。そしたら思ったよりよかったのです。
その頃でしょうか、ストールに絞ってやってみようとしたのは。
今思えば、ようやくかい!!って感じです。
事業計画の変更ですw

それならと調子にのって、ギフトショーや一年前のジャパンクリエーション出店者に
商売の邪魔になると思いつつも飛び込みで生地営業してみました。
展示会などやる気のある事業者があつまる場所で逆営業すれば効率がよいからです。笑
それなりに反応がわかり、ターゲットが見えてきたので、事業計画の変更ですw

県内クリエイターと生地作りをコラボしFBで五泉をPRしてみました。
そうしたらFBの発信を通じて、人と人がつながり「絹のみち広域連携プロジェクト」に誘われました。
SNSを通じて発信することの大切さを知りました。
その流れで今年1月の「絹のみち」のイベントにでて、展示は下手くそだったけど、やる気だけ?評価されました。

今年4月、事業を見なおしてみました。
自活する→工場にどのくらいの仕事が必要→各月これだけの仕事が必要・・・逆算するとあまーい!!!
きっちりモノが動く市場にチャレンジしなければ、自活できないと今頃気づきました。笑
また事業計画の変更ですw

それならばと数人に勧められたPTJへの出展申し込みをしてみました。出展が奇跡的?に通りました。
今年の8月、PTJでも白生地中心に技術アピールしようと考えていましたが、
あまーい!!自社で商品企画し販売しなさいとアドバイスを受け、社長と悩み自社ブランドとしてやろうと決断しました。
また事業計画の変更ですw

そして、今に至るです。
改めて、概要だけでもかなりのふらふら感!!。
業界知識も技術も経験もなかったので、川の流れに身を任せるかのように少しずつ前進です。
(えっ川の流れだったら、前進していないんじゃないの??っておいのは置いておき)
でも、軸だけはブレないように、自分たちのコアが何か、何を伝え残したいか、は大切にしてきたつもりです。

PremiumTextileJapanでは・・・
5社の染屋さんと連携したストールを発表、ジャケットやボレロ等の服地を展示します。
絹のみち広域連携プロジェクトの連携事例第一号としての発表にもなります。

わたしたちは絹しか織ったことのない織元。
そして五泉という和装の白生地産地。
自分たちができる個性を最大限表現したく、

白生地の技術 ・・・10種類の異なる表情をもつ絽と紗のストール向けシルク素材を使い

染の技術 ・・・それぞれの染屋さんの異なる技術をクロスさせ、

5つのテーマにもとづき、新しいシルクの表情を生み出し、
絽と紗の、シルクの、魅力を伝えたい、とやってきたつもりです。
また自社の考えの枠から出るために、ディレクション、ディスプレイ、デザイン等もプロと連携しました。
気づけば、すごい人たちからアシストしてもらえるようになり、すごいチームになっていました。
五泉という地の利もあり、ニット業界の親戚からも何度も何度もアドバイス頂きました。

最後に書きますが、この新しい事業は、
あくまで本業である和装を振興するためのものです。
・五泉の 和装産地の 織りの技術 絽-ro-・紗-sha- を伝える
・シルクの魅力を伝える
そこから、絹のキモノを着てみたいという人を増やす、のです。
そのアプローチが、たまたまストール他という形になっただけです。
でもこの市場も飽和しているのは分かっています
そこでどういう評価が得られるか・・・
またすぐに大きな事業変更せざるを得なくなるかもしれませんね。笑

まあ五泉の絹織物の新しい一歩と信じてやってきたので
いい結果が出て欲しいと願い(小者なのでどうしてもここが・・)
頑張ってこようと思います。

 

ABOUTこの記事をかいた人

横野弘征

㈱横正機業場(YOKOSHO)専務取締役。新潟県五泉市で絹織物白生地製造を行っています。2013年に36歳でシステムエンジニアから兄と共に家業を継承するため転職。『伝統継承と革新への挑戦』がテーマ。製品(素材)の素晴らしさはもちろん、「100年企業」として培ってきた歴史を支えた職人さんこそが最大の商品として魅力を発信していきます。経済産業省認定 ITストラテジスト取得。