絽紗が、三味線プレイヤー 史佳-FUMIYOSHI- さんのニューヨークカーネギーホール公演の衣装提供をさせていただきました。
まさに紅の三味線プレイヤー
黒いコスチュームに、黒と赤のバイカラーストールをまとった姿は、にじみ出てくる生命のチカラ強さを感じます。このパンフレットやポスターがニューヨークを席巻したと思うと感動です。
史佳さんと三味線が一体化したところに、さらに絽紗までも取り込でしまった感がありますね。
衣装提供としてのクレジットも記載いただきました。
漆黒のバイカラーストール レッド
(画像をタッチすると商品ページへ)
史佳さんとの出会いは、伊勢みずほさんからの紹介であった
きっかけは、2019年3月。ニューヨークのカーネギーホールでの公演が決定し、それに向けてのプロジェクトが色々と動いている時。ポスターのメインヴィジュアルをどうするか?というテーマがあったようです。
伝統を守りつつ、新しい挑戦をする史佳さんのメッセージを一瞬で伝えるには?その佇まいとは?
公演の司会を務める予定の、伊勢みずほさんが「それには絽紗がよいのでは?」と五泉の当社に史佳さんと一緒に来てくださいました。
スタイリストも兼ねる三味線プレイヤーの更家さんの探し求めていたのは、「黒と赤だけで統一」イメージ。和の三味線イメージから離れつつもでもルーツは残したい。
それをお聞きした時に、
「まさにこれしかない!」
このバイカラーストールを提案させて頂きました。
なぜなら、これ、ただの黒と赤のストールではありません。
黒というのは一番濃い色。化学染料のない時代、深い黒を出すために何度も染め重ねるなど大変な労を費やしていました。それだけ黒というのは難しく技術のあるものです。
その深い黒を出すために、下地に色をつけてから染める技法がありました。
それが紅下(べにした)、紺下(こんした)もしくは藍下(あいした)などと呼ばれる染技法です。名前のとおりに下地に、赤や紺色を染めてから黒で染めていくのです。下地に色をつけることでより深い黒を染め出す、という訳ですね。
古き技法を新しい視点で解釈をする。
私たちは、後から黒を染める際に端だけ残して頂くお願いをしました。下地としての縁の下のチカラ持ちの役割から、表にでる存在へ。まさに横正機業場が染素材から五泉シルクの未来のために、自社商品を取り組むかのように。
出来上がったストールは、黒と赤のコンストラストを奏で、黒が赤に浸透していく部分が茶がかった色のようなグラデーションになり、何とも深みがあり美しい、のです。
そして、絽紗だからこその生地にも一工夫。ただ伝統技法を新しい解釈をした黒と赤のストール、ではなく、軸をぶらさずもう1さじ加えたい。
何かモダンな新しい息吹を加えた、というメッセージを生地にも込めたいと、ジラフ柄(爬虫類系にもみえる)の紋紗をオリジナルで織りました。光が当たると地模様が浮かび上がるのです。
私たちとしては、伝統的なルーツというかを本質を大切にしながら、現代に合わせた視点を取り入れようと日々チャレンジしています。
その考えは、史佳さんも同じ。
思いだけでなく、形にまでしていくこと。
私たちの絽紗ストールはその思いを具現化したものです。
どのストールもくどいと思われるほどのエッセンスが詰まっています、それが絽紗。
史佳さんとともに海外に羽ばたけ、大変感動です!
史佳さんの今後のご活躍をこれからも応援したいと思います!
ROSHA-BLACK特設サイトもあります。