白生地とは、主に着物向けに織られた何色にも染まっていない白い生地のことをいいます。
五泉市は日本三大白生地産地のひとつに数えられ、清らかな水を用い、良質な絹糸を丹念に操って、心を込めて織り上げる白生地は大切に培われてきた五泉の伝統産業です。
私たちは、白生地に理念である「泉華」(せんか)の印を添えています。
愛する「五泉」で紡がれた伝統の技術と織りの心で、お客様へ感動の「華」を咲かせたい、という思いを込めて。
白生地「泉華」の特徴
濡れ緯(ぬれよこ)による緻密な織りと光沢、風合い
「五泉」の字からも分かるとおり、五泉は水が豊富な土地であり、かつ鉄分が少ないため、生糸を何日五泉の水に浸しても茶色くならない、という特徴があります。『濡れ緯』は、緯糸を濡らして織る技法で、生地の密度が高く、染色の時に布の組織がしまるので組織くずれを起こしません。約200年の歴史のなかで誕生かつ研鑽が積まれた『濡れ緯』の技術が、良質で高級な絹織物を織りなす原動力となっています。
キモノ以外にも利用できる生地の幅
当社の織機(しょっき)は小幅織機と広幅織機があります。小幅織機は着尺(きもの1つ作るのに必要な尺)用のため、幅で約38センチ程度迄が一般的ですが、当社で着物用より幅の広い生地を製織している広幅織機では 70センチ程度まで幅を出すことは可能です。これにより着物以外にも幅広く利用していただくことができます
生地に織り柄でデザインを
当社には、無地用の織機と生地にデザインを織り込んでいくジャカード織機があります。
広幅織機で織柄を入れる生地作りは日本で極僅かと言われており、横正にはその設備と技術・歴史があります。今後、様々なデザインを取り入れ、新しい生地と用途を生み出していきます。